.../行事のご案内/四萬六阡日.
四萬六阡日


 サクランボが店頭の彩りを添え始め、じめじめと蒸し暑く、夕方には雷さまの「ゴロ、ゴロ」が聞こえそうな季節となりました。何かと過ごしにくい、今日このごろですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
さて、7月9・10日は観音さまのご縁日四萬六千日です。本堂(観音堂)においてご本尊さまのご開帳祈願法要を厳修致します。ご本尊さまの如意輪観世音菩薩さまは開山当初より、秘仏とされて参りました。秘仏とは、普段は幕や帳が降りており、直にそのお姿をお参りすることのできない仏さまをいいます。元禄時代には、徳川五代将軍 綱吉公や生母 桂昌院さまが参拝される特別な日にのみ、観音さまをお参りすることが出来ました。こんにちでも秘仏とされておりますが、特別な縁日にのみ、開帳法要を行い、幕を上げ、ご参拝の皆さまにご本尊さまのお膝元までお進みいただき、深くご縁を結んでいただいております。

 四萬六千日とは、この日に参拝すると四万六千日分参拝したことと同じ功徳があるというご縁日のことなのです。この四万六千という数字の由来は不明ですが、一升分の米粒が四万六千粒あるとされ、これを人間の一生にかけていると、言われています。四万六千日を年数になおしますと百二十六年に近い年数になります。人間が心身に気をつけ、病気や事故にあわなければ、人間はこのぐらい長生きでき、一生を無病息災で過ごせるようにと願った数字と伝えられております。
 また、当日は「雷除け」のお札を授与しております。ちょっと不思議な気がしますが、観音さまのお徳が説かれた「観音経」というお経の中に「雲雷鼓掣電 降雹 大雨 念彼観音力 応時得消散」という一文があります。これは、真心より観音さまにお願いすれば、雷鳴がとどろき、大雨やひょうが降りしきっていても、たちまちに晴天になり、その難をまぬがれることが出来るということなのです。私たちの心はいつでも穏やかに晴れているばかりではありません。何か事に出会うとすぐに心が乱れて慌てて理性を失ってしまいす。そんな時こそ、観音さまを身近に感じ、ご利益をいただき心を安めるための「雷除」なのです。観音さまのご利益は、私たちを七難三毒あらゆる災難からお守りくださるのです。「雷除」のお札は観音さまの心を表し、お札を通して観音さまに身近においでいただき、日常の生活を無事に過ごせる「心」のよりどころとしていただきたいのです。
 どうぞ、みなさまには夏の夕涼みがてら護国寺にお立ち寄りいただき、観音さまとご縁をお結びいただき、四万六千日分のご利益をお持ち帰りになり、みなさまが幸福に毎日をお送りいただけますようにお祈りいたします。
日程 7月9/10日 (日/月)
開帳法要 7時30分より
露店 約10店(タコ焼き・わた飴・かき氷)
駐車場 ナシ(地下鉄有楽町線をご利用下さい。) 
〒112-0012 東京都文京区大塚5-40-1
お便りはこちらまで info@gokokuji.or.jp