.../境内の散策/月光殿.
月光殿    国指定重要文化財    

 もと大津三井寺の塔頭、日光院客殿を移築したものである。
 桃山時代の建立で、織田信長のとき大修理を行った。桃山期の書院風建築の代表的なもので、床の間の壁画は狩野永徳の筆と伝えられ、水墨で蘭亭曲水の図が画かれている。他の襖絵は狩野派の絵師によって花鳥図が画かれている。(現在、原美術館所蔵)

  原六郎は、日光院客殿のなかにあった襖絵を建物と共に品川御殿山の邸に明治二十五年以降移築。名を慶長館と称し昭和六年に旧国宝に指定、昭和三十二年に重要文化財に指定されている。現在の月光殿は、昭和三年に茶道本山の中心にふさわしい建物とし、高橋箒庵の尽力で、移築されたものである。

規模 六十六坪
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