.../境内の散策/鐘楼堂.
鐘楼(付梵鐘) 

 鐘楼形式の中では、格式の高い袴腰付重層入母屋造りの形式で、江戸時代中期の建立である。
 袴腰は石積みを擬した人造石洗出仕上げである。 天保7年(1836)刊行の「江戸名所図会」に描かれ、焼失した記録がないことから、現在の鐘楼が天保期に存在していたことがわかる。都内では同種の遺構のほとんどが失われているので貴重な建造物である。
 この鐘楼の梵鐘は、天和2年(1682)に寄進されたものである。銘文には将軍徳川綱吉の生母桂昌院による観音堂建立の事情が述べられ、護国寺が、将軍家の祈願寺として、幕府の厚い庇護を得たことを示す貴重な歴史的資料である。



規 模
 桁 行(柱真々) 3,495 。
 梁 間(柱真々) 3,200 。
 軒 高(礎石上より茅負外下角まで)5,336 。
 棟 高(礎石上より棟丸瓦上端まで) 8,644 。

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