![]() |
||||||
.../境内の散策/多宝塔.
|
||||||
多宝塔 たほうとう 石段を登り終え、一息ついた左手に悠然とたたずむ多宝塔は、昭和十三年四月に建立されました。多宝塔は《法華経》見宝塔品に由来し、多宝如来をまつる塔が始まりといわれています。高野山の根本大塔と形式は異なりますが、多宝塔も大日如来そのものを具現した塔です。 当山にご縁が深い真言宗豊山派の総本山、奈良の長谷寺には白鳳時代の朱鳥元年(686)銘をもつ国宝、銅版法華説相図(どうばんほっけせっそうず)に千仏多宝仏塔があり、多宝塔の歴史を伝える貴重な資料として有名です。 当山の多宝塔は近江(滋賀)石山寺の多宝塔(1197)を模範にしたものです。形式は二重の宝塔であり、初重は四角形の三間(5,4 )、上層部の軸部が円柱形をしており、上下の連続部は饅頭(まんじゅう)形《亀腹》(かめばら)が特色です。 茶道で有名な高橋箒庵氏の呼びかけにより、仰木魯堂氏、田中親美氏等が塔の建築、装飾を担当され、本尊大日如来は彫刻家、長谷川栄氏によって作成されました。本尊を始め装飾全部を昭和の最高の技術で完成され、時代の特長を今に伝えております。雪化粧をした幽玄的な多宝塔を、一度はお参りしていただきたいものです。 |
||||||
![]() |
||||||
![]() |
||||||
![]() |
〒112-0012 東京都文京区大塚5-40-1
お便りはこちらまで info@gokokuji.or.jp
|